ガソリン車とディーゼル車の違い

ガソリン車とディーゼル車のエンジンの違い

クリーンディーゼル車もガソリン車も同じ車ですから、

エンジン内で燃料を爆発させて動力とし走行するという基本的なしくみは同じです。

しかしエンジン内部の装置が大きく異なります。

ディーゼルエンジンとガソリンエンジンの最大の違いが、

“点火プラグの有無”です!

点火プラグというのは上の写真の部品ですが、クネッと曲がった電極の部分に火花を起こし、

燃焼室内に入ったガソリンに引火させて爆発させます。ガソリンエンジンはこのしくみです。

しかしクリーンディーゼル車には、点火プラグがありません!

その代わりに直噴インジェクターと呼ばれるものがついています。

直噴インジェクターは、高圧のディーゼル燃料(軽油)を勢いよく噴射する装置です。

まず燃焼室内には空気だけが取り込まれます。次にピストンが上がってくることで、空気を圧縮します。

ピストンが最上部にくると、直噴インジェクターからディーゼル燃料が勢いよく噴射されます。

燃焼室内は高圧・高温に維持されているので、噴射されたディーゼル燃料は自然発火し爆発します

その爆発力でピストンが下に押し下げられます。

ディーゼルエンジンでは、空気だけを取り込み圧縮し、高圧・高温の燃焼室内にディーゼル(軽油)を勢いよく噴射し、

燃料自身を自然発火させることでピストンを上下させ、タイヤを回す動力にしているのです。

メリット・デメリットとしては以下のような内容です。

 

ディーゼルエンジン ガソリンエンジン
使用燃料 軽油 ガソリン
エンジン特性 低回転域が得意 高回転域が得意
低速トルク 大きい 小さい
燃費性能 ◎(二重丸)
生産コスト 高い 低い
エンジン重量 重い 軽い
排気ガス NOx・PMは多い NOx・PMは少ない
振動騒音

 

 

ディーゼルエンジンは、燃費がよく、ノッキングを起こさないというメリット最大限活かすことで、

ターボにより低中速で太いトルクを発揮でき、低回転でも余裕のある走りをすることができます。

しかも、同じパワーを出せるなら、低回転で使った方がエンジン自体を回す抵抗も少なくなるので、

さらに燃費は良くなリます。

さらに、ガソリンエンジンは、点火プラグで点火するため、

シリンダーのボアサイズ(シリンダーブロックの穴の径)に制限が出てしまいます。

というのも、あまりに大きなボアサイズになると、点火プラグの火が行き渡らなかったり、

ノッキングを起こしやすくなったりするんです。

ですが、ディーゼルエンジンは、燃料と空気が混ざったところで着火するため、

ボア内のどこでも火が付きます。

そのため、ガソリンエンジンでは不可能だった、巨大なボアサイズのエンジンを作ることができます。

なので、トラックや船などの大型エンジンは、ディーゼルエンジンが主流なんですよ。

ディーゼルエンジン車はお得なのか?

それでは、ディーゼルエンジン車はお得なのでしょうか?

まず、前提として、ディーゼルエンジンは構造上、ガソリンエンジンよりも頑丈につくらなくてはいけません。

そのため、その分が車両価格にプラスになってしまいます。

車種にはよりますが仕様は大きく違わないのに平均で、約30万円もディーゼルエンジン車の方が高くなっているんです。

(ただし、エンジンパワーが違うので、同じ土俵で比較することはできませんが…)

さらに、クリーンディーゼルエンジン車は、メンテナンスコストが割高になってしまいます。

というのも、排気ガス内のPMを除去するDPF(ディーゼル・パティキュレート・フィルター)

が装着されているクリーンディーゼル車の場合、エンジンオイルは専用のもの、

もしくは、専用規格のDL-1というオイルを入れなくてはいけません。

このオイルが、1回の交換で1万円ほどかかる場合があるんです。

さらに、オイルフィルターの容量も大きいので、その分割高になってしまうんです。

ただし、ディーゼルエンジン車は、燃料が軽油なのでガソリン車よりもランニングコストが安く、乗れば乗るほどお得になっていきます。

実際に計算してみると、以下のように大きいディーゼルエンジン車ほど、お得になっていきます。

 

デミオXDツーリング・Lパッケージ (ディーゼル) デミオ13S・Lパッケージ(ガソリン)
走行距離(km) 燃料代(円)(軽油:110円/L) 燃料代(円)(ガソリン:130円/L)
10000 41,667 52,846
30000 125,000 158,537
50000 208,333 264,228
100000 416,667 528,455

※燃費はJC08モードで計算しました

  CX-5XD・Lパッケージ (ディーゼル) CX-5 25S・Lパッケージ(ガソリン)
走行距離(km) 燃料代(円)(軽油:110円/L) 燃料代(円)(ガソリン:130円/L)
10000 59,783 85,526
30000 179,348 256,579
50000 298,913 427,632
100000 597,826 855,263

※燃費はJC08モードで計算しました

 

デミオのように、コンパクトでガソリン車でもそこそこ燃費が良い場合は、燃料代だけでディーゼル車の割高分の元をとれるかは微妙です。

ですが、CX-5のように、ボディが大きい車の場合は、10万km走行すれば元を取ることができます。

このように、ディーゼルエンジン車がお得かどうかは、ボディサイズによるところが大きいです。

といっても、ディーゼルエンジン車の魅力は、ランニングコストだけではありません。

動力性能などにもパワフルで加速がいい点があります。

ディーゼルエンジンは、同クラスのガソリンエンジンと比べてトルクという性能の数値が良い傾向にあります。

トルクとは「車のタイヤを回転させる力」のことを指し、この数値によって車の加速力が大きく変わります。

ディーゼルエンジンはこのトルクの値が良いので、

交差点からの発信や高速道路での合流などでスムーズに加速することができます。

また、必要以上にアクセルペダルを踏まずに済むので、ドライバーが感じる運転へのストレスも軽減されるでしょう。

ちなみに、以前はディーゼルエンジンは有害物質を多く排出しがちなエンジンでしたが、

近年ではガソリンエンジンと変わらないほどの高い環境性能を達成したディーゼルエンジン車のみが販売されています。

なので、車を購入するときに、ディーゼルエンジン車を選ぶか、ガソリンエンジン車を選ぶかは、

ランニングコストやメンテナンスコスト、車の性能などを総合的に考えて判断するといいですよ。

ちなみに、クリーンディーゼル車には、

国から『クリーンディーゼル補助金』が出ます。この補助金も検討内容に入れてくださいね。

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